
循環器内科
専門性の高い心疾患は速やかに高次の医療機関をご紹介します。
ところで、皆さん、緊張した時や怒ったりすると血圧は上ります。血圧測定でも病院に行くと緊張して血圧が上がります。いわゆる交感神経が刺激され血管が収縮して血圧が上がります。仕事の局面や平素の生活での安全などで、緊張して物事に対峙しなければならない状況はあります。しかし、そうではないときは極力心臓や血管をいたわる心の安定を保つことが重要です。生まれた時から24時間働き続ける心臓の負担を少なくすることが、心疾患予防や健康増進に繋がります。
たとえば、急いで電車に乗ろうとしたり、車の運転の渋滞でイライラ、また交差点の信号でヒャとした時などドキドキしたり、冷や汗かきますね。結果、心臓に負担がかかります。こんな身近なヒヤリから身を守り、出来るだけ余裕のある生活パターンに少しずつ持っていくだけで心臓や血管が守ることになります。
カズクリニックでは高血圧管理や、狭心症予防中心の診療を行います。近年、日本人の死因順位は1位、癌。2位、心疾患。3位、肺炎です。恐ろしい心筋梗塞は発症10年以上も前から、密かに動脈硬化が進行しています。その進行を発見し、未病のうちから予防するのが大切と考えて、頸動脈エコーなどで動脈硬化の判定等を行っております。
心臓の仕組み
心臓のお仕事
私たちの心臓は生まれる前、お母さんのお腹の中に居る妊娠10週のころからはエコーで赤ちゃんの心拍が確認できます。人生100年時代の現在心臓は100年弱、かたときも休むことなく拍動している大切な臓器です。
心臓のメカニズム
全身に酸素(O2)と栄養を含んだ血液を循環させるポンプである心臓は、左右の心房と心室の4つの絵やで構成されています。
心臓のパワー
心臓からは平均毎分5リットルの血液が体全身に送り込まれ、往復10万kmの血管を約50秒で体を一巡りします。
心臓からはおよそ5ℓの血液がレーシングカー並みのスピードで全身に送り込まれて50秒くらいのラップタイムで体を一巡りして心臓に戻ってきます
人間の血管は10万km=地球2周半
血液の速さはレーシングカー並み!!
心臓のエンジンスペック
心臓のポンプ能力を自動車のエンジンスペックに例えると全身の頭の脳細胞の端々から下半身は足の指先まで血液を送る左心室は大型バスのように馬力のあるエンジン、一方全身から戻ってきた酸素を消費した血液を肺に送る仕事をする右心室は小型自動車くらいに例えられます。心臓は成人の心拍数が80~100回/分、高齢者なら50回前後/分(でも正常)、すなわち1日の心拍数は約10万回とものすごい回数になります。ほんとにお疲れ様です。
みなさんの握りくらいのサイズの心臓が1日に約10万回程度の拍動をします。とってもタフです
左室から拍出された酸素を豊富に含んだ血液は大動脈から拍出されて全身に十分な酸素と栄養を運びます。(動脈血)
体全身で酸素や栄養が消費された血液(静脈血)は二酸化炭素(CO2)や老廃物を含み、その血液は大静脈から右心房に戻り右心室から肺に送られます。肺では肺胞の血管で二酸化炭素が出ていく血液は酸素化されます。